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PARADE II RESPECTIVE TARCKS OF BUCK-TICK 感想

BUCK-TICKメジャーデビュー25周年に発売されたトリビュートアルバムPARADE II RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICKの曲があまりにも良かったので感想を残しておこうと思います。音楽用語にも音作りにも全く詳しくないので表現したい語彙力が無いのはご勘弁…。

 

PARADE II−RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK

 


1. ROMANESQUE Acid Black Cherry

yasuさんの歌がとにかく上手いのと演奏技術が高い…。さすがABC。ROMANESQUE自体がHURRY UP MODEの中の曲のため、オリジナル音源の音と比べると圧倒的に綺麗なのと、ABCらしい重いサウンドと正確な演奏でした。音作りもそうですが、途中のギターソロが今井さんもヒデさんも絶対に弾かないであろうビジュアル系の感じ(うまく言葉にできない…)で曲を自分のものにしています。今のBUCK-TICKが演奏したらどうなるのか気になります。

2. JUST ONE MORE KISS BREAKERZ

先日hideさんのトリビュートアルバムでもEYES LOVE YOUをカバーしているのを聴いて、BREAKERZも癖なく自分の曲にする印象です。ライブの方のPARADEやら堂本兄弟での演奏を見たのですが、ものすごく安定してるバンドだな、と思ったのと、そういえばBREAKERZの曲って聴いたことが無いことに気が付きました。曲終わりでフェードアウトしていくところはオリジナルのJOMKへのリスペクトを感じました。

3. MISTY ZONE carli≠gari

桜井青さんがBUCK-TICKのファンということは有名なので選曲がMISTY ZONEなことには納得でした。イントロもこの当時のBUCK-TICK特有の全体的に軽いサウンドもノイジーな感じも全てからリスペクトがものすごく伝わってきて、ファンなんだろうなぁという親近感のような喜びを感じます。最近になってようやく音作りに注目して曲を聴く聴き方ができるようになったからこそ、今まで以上に曲を楽しむことができるようになって、リスペクトに気付けるのが嬉しい…。

4. Sid Vicious ON THE BEACH POLYSICS

この曲を選ぶ時点でもう面白いです。エレクトロ?テクノ?EDM?いまいちジャンルがわかっていないのですが、オリジナルもシンセサイザーやエフェクトが多用された曲なのでPOLYSICSとの相性は抜群でした。原曲はサーフサウンドで今井ワールド全開の全てを馬鹿にして皮肉に満ちた世界観ですが、こちらはビーチクラブで踊り狂っている若者のイメージです。途中の階段を転げ落ちるようなギターが好きです。

5. MACHINE 氣志團

元々youtubeに(違法転載で)上がっていたライブバージョンでのMACHINEを聴いていたのですが、ライブでもオク下で冒頭を歌い上げる音域の広さに驚愕していました。翔さんもBUCK-TICKファンだったはずで、音作りもアレンジも原曲に忠実なカバーでリスペクトを表しているように感じました。ラストのギターのアレンジもBUCK-TICKらしくて格好良い。

6. 悪の華 MERRY

悪の華自体がロックで格好良い曲なのにMERRYがカバーしたら格好良さが突き抜けるのは火を見るよりも明らかで…。アニイのドラムの音は響きに広がりがあって、パワフルというよりは技巧的で、対照的にMERRYのカバーではドラムがとにかくパワフルなので激しさが際立っていてオリジナルよりも尖った印象を受けました。ギターはキレキレでサウンドは重くて最高です。以前ライブも観たのですが、この頃のバンドあるあるなのか音源よりもライブの方が完成度が高い現象が起きていて…。ライブDVD買う方に気持ちが傾いています。

7. JUPITER MUCC

このトリビュートアルバム自体MUCCカバーのJUPITER目当てで買ったようなもので、もう最高でした。まず間奏のギターソロでスピードのイントロはもう感情の昂りが限界でした。JUPITERもスピードも狂った太陽ひいてはBUCK-TICKの代表曲でファンには堪らない…。アウトロも(多分)スピードのフレーズで終わりまで素晴らしい。逹瑯さんの感情を込めた歌い方が染みるし、ピアノやコーラスなど原曲に忠実な面もありながら間奏後の盛り上がりの激しさはMUCCらしさが出ていて二度美味しいです。ライブでのビジュアルも良かった記憶があるのでもうDVD買うしかない…。しばらくはこのJUPITERをひたすら聴き続けることになりそうです。何回リピートしても飽きない。

8. love letter Pay money To my Pain

初めて知ったバンドだったのですが、全員日本人なんですね。海外の方かと思った。原曲とはだいぶ異なり、この曲がここまで洋楽チックなラウドロックというかメタルサウンドにアレンジされていて驚きました。激しい曲を聴きたいときに丁度良さそうでハマれそうなバンドだったのに、残念ながらボーカルの方はもう亡くなっているみたいで活動も終了していました、悲しい…。このトリビュートアルバムの中で2番目に好きかもしれないです。

9. ICONOCLASM D'ERLANGER

D'ERLANGERそういえばla vie en roseくらいしか知らないな…。ボーカルの声が色っぽさとシャウトのキレのギャップが格好良いです。ドラムがちょっと主張強めなのはBUCK-TICKにはないので新鮮です。間奏とラストでkiss me goodbyeのフレーズを入れていて組み合わせが意外というか何故?って思いましたが結構合っているかもしれない。ピアノの音が後半で入ってくることで妖しさが生まれています。

10. EMPTY GIRL N'夙川BOYS

N'夙川BOYSは名前しか知らなかったので、男性ボーカルから始まって普通に聴いていたら最初の"EMPTY GIRL"のところで女性ボーカルに変わって流し聴きしていた意識が一気に曲に引き戻されました。空っぽな頭の女の子が主人公の曲で、言い方は悪いですがボーカルのお二人のちょっと頭が悪そうな歌い方が最高にマッチしています。特にリンダdadaさんの歌い方も声も好みなので気になって調べたのですが、こちらも活動休止していました…。

11. エリーゼのために (THE LOWBROWS REMIX) THE LOWBROWS

オリジナルのエリーゼのためにのリミックスでエレクトロアレンジでした。曲にはあまり関係ないけれど、ここであっちゃんの声になったので戻ってきた安心感がありました。テクノとかエレクトロを今まであまり聴いてこなかったし、アレンジのどこに注意して聴けば良いのかがまだわかっていないのですが、ノリノリになれるのはわかる気がします。どう聴いたら良いのか誰かレクチャーしてください…。

12. SEXUALxxxxx! acid android

この曲をここまで壮大な美しいアレンジをしているのが意味が分からなくて最初の方は疑問符が頭から離れませんでした。結構偏見ですがジブリっぽい気がします。清廉潔白なピアノの演奏で"SEXUAL INTERCOURSE!"という歌詞を歌われてもどういう気持ちになれば良いのかわからないです。この違和感がこの界隈らしさを象徴していて良いなぁと思い調べてみたら、どうやらL'Arc-en-Cielのyukihiroさんのソロプロジェクトだったようです。通りで一筋縄ではない訳だ。

13. M・A・D AA=

初聴きではどの曲か分からず、メロディのところでようやくわかりました。これもテクノとかデジタルロックにあたるアレンジだと思うのですが、緩急があったり最後に急に曲が終わったりして、聴く側への違和感の残し方が結構癖になりそうです。

 

 

ずっとMUCCのカバーを聴きたくて探していたので、DISK UNIONで見つけられて本当に良かったです。やっぱり今回はMUCCが最高ですが、Pay money To my Pain, MERRY, cali≠gari, POLYSICS, N'夙川BOYSあたりもハマりそうです。Parade無印の方には清春さん, Jさん, 土屋さん, 遠藤ミチロウさん, absのカバーもあるみたいなのでそっちも欲しい…。あとDVDも…。