鼓動 遺書 忘却

趣味とか日記とか

残り4年

この1年の出来事は走馬灯で長く流れるだろうな、と確信できるほど激動だった2023年。の特に下半期。大事な人ができた。自分の人生にとって大きな人を失った。

2023.12.29 武道館。もう居ないんだってこと、でも至る所に居るんだってこと、どれだけ自分にとって大きな存在だったかってこと、色々分かった。行って良かった。号泣しても良いけど苦しまない。生きていたという事実を胸に抱える。今井さんやっぱりかっけぇよ。BUCK-TICK、あっちゃんは自分にとってバイブルで、きっとずっと忘れられない。というか、自分の価値観を形成してくれたものだから、引き離すことは出来ない。それを誇りに思う。BUCK-TICKを好きになって良かった。

FUTURE SONG - 未来が通る -

FUTURE SONG - 未来が通る -

蹴散らせ 引くな怯むな 進め 未来だ

DIABOLO -Lucifer-

DIABOLO -Lucifer-

乾杯

 

自分の力が及ぶことなんて殆ど無いこと、強大な自然の理の前に屈服するしかないこと、人間の無力さを痛感したこの一年。死ねるようにと決めた27歳まであと3年。27歳でいられるのは、あと4年。無力の檻の中で成し遂げたいと思えることの目途が立ったような立っていないような、少し人生が進んだ年だった。

これまで感じたことのないほどの幸運と、どうしようもない悲しみとを味わった。もうこれで終えても良いかな、と思えてしまうほどの密度だった23歳。でも、2024.12.29も武道館やるみたいだから、あと1年は生き延びないといけなくなってしまった。そうだった、こうやって毎年12.29のために生き延びてきた。

今年良かったなぁって思った曲。武道館の次の日に38度の熱出して寝込み年末年始なので思い出せるやつだけ。

MUCC - Mother
MOTHER

MOTHER

  • MUCC
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

シャングリラ、MUCCの中では異色で好みではなかったからまともに聴かずにいたけれど、ちゃんと聴いたら名曲が埋もれていた。

Pop Evil - Stepping Stone
Stepping Stone

Stepping Stone

  • Pop Evil
  • ハードロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

人の無力さを理解したことにも繋がるけれど、自分と関わった時間が、誰かのその先の人生に少しでもポジティブに働けば良い、Stepping Stoneになれたら充分だ、という価値観をなんとなく構築した。いや、この曲の歌詞とは真逆なんだけど。人と人は分かり合えなくて、誰だって孤独で、離別にせよ死別にせよ、ずっと一緒に居られるわけではないから、良い時間になれたらそれで満足できるようになりたい。

The Birthday - さよなら最終兵器

さよなら最終兵器

さよなら最終兵器

バースデイもミッシェルも聴けなくなっちまったよ。アルバム全部揃えようと思ってたのに。なんなら買ったけどまだ取り込んでないCDあるのに。復帰したらライブ絶対行こうと思ってたのに。あの世でライブに行けるのを死んだ後の楽しみにしておくしかないや。また悲しみが和らいだら、沢山曲を聴こう。

夜更かし日記

寝る前にLineのBGM変えようと思って、候補を探しつつ色々聴いていたら、寧ろ聴く方に夢中になってテンション上がって眠れなくなった、そんな価値ある夜更かし。半年以上ぶりのブログも書きたくなる。アゲ。今の感情をなんとなく書き残して置きたい。

Memento mori

Memento mori

最近はなんとなくBUCK-TICK以外の曲が多くなっていたから、久しぶりに歌詞・メロディを全力でじっくり聴いた。ラテン語の諺"memento mori"「死ぬことを忘れるな」、これを沖縄民謡のメロディで歌い上げたロック。格好良すぎる。

高校生の頃、BUCK-TICKを狂ったように聴き続けて、今の自分の価値観を創り上げてくれたことを思い出した。人生は愛と死。期限付きの爆弾抱えたまま、生きるこの人生。愛はまだわからないけれど、喰らい踊り明かそう、ダイジョーブ、俺たちは愛と死。

5月に学会で知り合って話をした先生が亡くなったと7月に訃報を受けて、まだ若い方だったし、優しい方で、また話せると、お世話になりたいと思っていたから、たった数回しか話していなかったのに酷く心が燻った。その先生をストーリーに落とし込んで納得しようとしても、なんだか死をフィクションとして捉えているようで心の整理は多分まだ出来ていないけれど。人はこうも呆気なく逝ってしまうんだ、と思った。

いつ爆発するかわからない爆弾、こんな厄介なもん抱えさせられて、I was born 、生まれさせられて。でもこの世で色々な形の愛を貰って。それは音楽とか人とか芸術とか景色とか、ある種歪んだ愛も、無ければ良かったかもしれない愛も、自分を救ってくれた真っ直ぐな愛も、色々。高校生の頃みたく全部を剥き出しの感性のまま考えたり受け止めたりしながら生きることは出来なくて、敢えて鈍感に、感じないように生きるようになっていたけれど、久しぶりに人生とか愛とか死とか、そういうものを考えていたこと、BUCK-TICKに教えてもらったことを思い出した。

まだ自分が生きていることを肯定はできていない。どう生きれば良いかも、大切なものが何なのか見誤らずにいられているかもわからない。なんかでも、もしかしたら物凄く単純で、人生は、俺たちは、"愛と死"でしかないだけなのかもしれない。

  • 生と死と君 - MUCC

生と死と君

生と死と君

どうして彼を選んだの神様

その先生が亡くなった時に、やり場のない心をどうにかしたいと思って聴いていた曲。自分にとっては整理のつかないことが起きた日なのに、当たり前だが別の人にとってはなんの変哲もない1日な訳で。身体はただの有機物でしかないから、簡単に燃えて煙となって呆気なく空に消えていく。

惡Remixだと、ミヤさんの「生きることに嘆いてんじゃねぇって君はどこかで笑ってる」パートが入るはず。先生がそう言ってる、なんてそんな陳腐なことは言いたくない。ただ、まだ爆弾に残りがあるんなら、どうにかがむしゃらに足掻いて生きないといけない、生きたいって思う。

人が死んだ時、その人がくれた思い出の記憶は、どう残っていくのかな。それが魂なのか?人間にあってAIには再現できないものは魂ではないか、と指導教員と話したことがある。生粋の科学者が云う非科学的な魂の存在は、寧ろ説得力があった…気がした。

くそったれの世界

くそったれの世界

お前のそのくそったれの世界 俺はどうしようもなく愛おしい 世界中に叫べよI LOVE YOUは最強 愛し合う姿はキレイ

愛なんてまだわかんねぇよ、わかんねぇんだよ、うるせぇよ、って思っているけれど、物凄く単純なものなのかもしれない。なんだかもうすぐ分かりそうな気がするし、結局わからずじまいかもしれない。

最近、というか多分まさに今、自分は人生の岐路に居る。大切なものを見誤らないように、でも自分で決めないと後悔する。それは進路も人との繋がりも。今幸せなだけに、ぼんやりとした不安が常に付き纏っていて。適切に人に迷惑をかけることは多分必要で、それが今まで出来ていなかったから、今度こそ間違えないように。未来、楽しみだけれど怖いな。

何かにすがるならどっかに魂を売っ払った方が…魂を売れるほど覚悟は決まっていないけれど、ロックの生き方を忘れたくないという意味では座右の銘として刻み込んでおいてやろうか。

卒業

日記

大学生活がもうすぐ終わるらしい。まあ大学院に行くから少なくともあと2年間はそこまで生活は変わらないけれど。それでも一応節目といえば節目だし、最近色々と振り返って考えることも多いから書き残しておく。

 

大学4年間で一番大きな出来事は恐らくコロナ禍だったと思う。1年生の時はコロナ前だったからキャンパスへは行けたが、残り3年間、特に2年生の時は真っ只中で世間がピリピリしていた時期だった。

コロナ禍がなければ、あれが出来たとかこれをしていたとか、そういった後悔は言わずもがな大量にある。ペストよりマシとは言えども猛威を振るわないに越したことはなかった。だけれども、あの中で自分と向き合った経験とか、あの異常な状況だったが故に関わることになった人とか、そういうものを考えると、自分の人生に必要なものを得た時期だったのも間違いない。あの頃には絶対に戻りたくないけど。

大学に上がってから親が厳しくなって、門限とか外泊禁止とか設定されるようになった。正直今もキツい、まあそれは置いておいて。もし仮にコロナ禍がなくて2年次に自由に遊びとか飲み会に行けたとして、制限のある状況で心置きなく楽しめたかと思うと、多分無理だったと思う。1年生の時から帰る時間を気にしていたのに、さらにお酒を外で堂々と飲めるようになって周囲が自由になる中での自分の立ち振る舞いにもどかしさを感じない訳がない。そう思うと、ある意味コロナ禍に助けられた側面は結構大きかった気がする。

 

門限のこととか書いたから思い出したことがあって、今の自分はあまりにも親とか状況に責任転嫁しすぎているのではないか、という自制。周囲は同じ大学生という立場ゆえ、自分の不満を嘆けば同調してくれる人ばかりで、あたかも自分が正しいって考えてしまいがちだけれど、衣食住が満たされている、ただ生きるだけなら不自由がないというのは恵まれたことだという観点が抜け落ちてきている。ただ生きられることに感謝しないといけないし、反感を持たずに従わないといけないって理屈ではわかるけれど、ただ生きるだけに不満を持つのは…どうしたら良いのかな。

誰も悪くないとはいえ、家のこととかコロナのことで身動きが取れずにやりたいことに手を出せなくて、でも周囲の人たちには若いうちにやりたいことはやっておけ、と言われてどうしたら良いかわからない、なんて悩みを喫茶店の常連さんで、すごく綺麗な姉御って感じのお姉さん…お姐さんに聞いてもらって…。今は動けなくても、やりたい、と強く思った感情を大事に持っておけば、歳を重ねてからでもできる。だから、今やりたいと思ったことをちゃんと胸に残してほしい。あとは今できそうなことなら躊躇わずにやってほしい。とアドバイスを貰って…。このアドバイスが本当に優しくて、参考になって、嬉しくて、救われた。特にコロナ禍以降…その前からかもしれないが、欲求の押し殺し癖が付いていて、でも時々押さえ込んだものが爆発して、どうしようもなくなっていた。今思ったけれど、先に書いた責任転嫁も自分の押し殺し癖が原因かもしれない。自分を守る手段は感情を殺すことしかない、なんて理想を掲げていたけれど、やりたいって気持ちを持つことを許されるのが嬉しかった。歳をとることも少しだけ怖くなくなったかもしれない。

話を戻して、コロナ禍真っ只中の2020年の生活について。ここでの出会いというか…まあ特定の人との関わりが自分を変えたと思うし、成長させたと思う。コロナ禍は無いに越したことはないけれども、あの時期に感じたこと、考えたこと、反省したことが無いまま過ごして今に至る自分は想像したくない。それくらい、あの時期は自分の人生の中でも非常に価値のある時間だった。自分のことは相変わらず嫌いだけど、あの頃に得た考え方を持つ自分のことは好きでいられる。あれほどまでに価値がある日々を送ることができただけでも、自分の人生の選択は間違っていなかったと思える。

対面授業が再開してからも、学科で価値ある出会いが多くあった。今まで過ごしてきたから言えることとして、ここまで無理をせずに、自分をあまり偽らずに過ごせる友人が出来ると思っていなかったから。大学の選択は今でも間違っていたって思っているけれども、ここで出会えた尊敬するべき人たちと出会えなかったifの世界の自分が信じられないし、きっとその自分よりも今の自分を誇りに感じている、と思うよ。4年間、意識下・無意識下問わず、周囲の人たちを傷付けてきたし、周囲の人たちから沢山与えてもらった。アカデミアの世界における自分の位置付けに関しては、正直"向いていない"という事実がわかったことしかなくて、けれども人との出会い、人との関係性は自分の人生にとって何事にも変え難い価値になったことは、自信を持って躊躇うことなく首を縦に振れる。

最近聴いているやつ

音楽熱は割と昼夜と飲酒の有無で違うかも。前から気づいていたけれども、自分にとって飲酒は世間に許される自傷行為なのだと思う。

傀儡

傀儡

  • CRCK/LCKS
  • J-Pop
  • ¥255

"誰のものでもない君が好き"の歌詞が好き。人間らしい傲慢さが好き。そして、大嫌いな歌詞。

My name is "I love you" 歌詞が好き。BUCK-TICKのキャンディを聴きたくなる

キャンディ

キャンディ

少し前まで馬鹿みたいにずっと聴いていた曲。Taylorが亡くなってからTaylorのファンになった。いつも遅いんだよな。

2022年に聴いたアルバム15選

1年経つのはっっや。去年似たような記事を書いたのがまるで昨日のことのように感じられる早さ。

フォーマットを同じにしようと思って去年のを読み返したら、去年までは丁寧語で書いていたみたいで。やっぱりなんか丁寧語はしっくり来ないというか、独り言を壁に話す代わりに書いている感覚だから今後は平語?非敬語?で行こうと思う。

 

今年は64枚聴いたらしい…のだけれど。今年はとにかく金欠だったので欲しいと思ってもほとんど買えずにフラストレーションが溜まった1年だった。それと音楽に対する熱の波の振幅が大きかった。最近も音楽好きだわ〜、のフェーズに入ったり、自暴自棄になってギターもCDも全部捨ててしまいたい衝動に駆られたり…。来年は何をどう聴いていることやら。今年よりもほんの少しだけで良いから楽しくなると良いね。

去年みたいに全曲やる気力がないので良かったものだけ…。心身の疲労を取る方法を教えてくれ。そして年末に間に合わなかった…。

1. Mingus
 Joni mitchell

ジャズ…?ジャンルが全くわからないけれど、お洒落でちょっと斬新そうなことをやっている曲がたくさんあった。どこか物悲しさと奥行きがあって、生と死が調和して共存しているような、なんかそんなイメージ。感想書くのにアルバムを調べてみたものの用語が全くわからなかった。もともとはチャールズミンガスと作っていたけれど、そこから他の人いれて作ったっぽい。ハービーハンコックだけ知ってた。

2. Revelations
 Audioslave
Revelations

Revelations

Audioslaveの3枚目のアルバム…というかこれが最後のアルバムか。Chris Cornellの声が好きなのとTom Morelloのギターがシンプルで重量があって大好きなバンド。まだまだギターは初心者なのでAudioslaveの曲ばかりカバーしているのだが、弾いていてとにかく楽しい。One And The Sameのギターソロいつか弾けるようになりたい。もうこれ以上Audioslaveの曲もアルバムも出ないのは本当に悔やまれる。

3. Crank Up
 ストレイテナー

テナー好きの友人に借りたEP。これに関しては全曲好き。特に群像劇と流星群、それと倍で返せ!とかもふとした瞬間に聴きたくなったりする。流星群は星が流れて死んでいく様と人の一生の儚さをマッチさせている、そんな印象を抱いた。テナーの歌詞でこんなにインナーワールドを描くのが意外だった。

4. Blue
 Joni Mitchell
Blue

Blue

去年からずっと聴いてはいたけれどアルバムは持っていなかったので、漸く手に入れた。クリスマス前後の時期は机の上に飾っていた。
なんか聴きたいと思った時によく聴いていて、まぁもうお気に入りを超えて日常みたいになっているので、備忘録として書く必要もないけれど、思い出の曲でありカントリー感が落ち着く曲でもあり、この先もずっと一緒に生きていくアルバムになると思う。

5. Farm
 Dinosaur Jr.

去年のブログで欲しいって書いたアルバム、ちゃんと買えた。PlansとSaid The Peopleは一時期狂ったように聴いていたな。物悲しさとこもったサウンドが陳腐な言い方だけれど心に染みて、心を助けられたアルバムだった。

6. TMGE 106
 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

今年の前半はミッシェルの年だったのだけれど、そのきっかけになったとりあえず買ったベストアルバム。高校生ほどの音楽への没頭はできなかったけれど、それに近いくらい今年はミッシェルに夢中になった。
アルバムに関しては時系列順ではなく曲順を作られていたので入門として聴きやすかったと思う。はじめの方は正直あまり好きではないかなぁ、とか思っていたのだけれど、ブギーの歌詞に惹かれてそこからハマった。定番だけれど世界の終わりは、高校の時に軽音部の先輩が演奏していたのを急に思い出して、青春の頃の記憶も相まって堪らなかった。

7. SABRINA HEAVEN
 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

ミッシェルの聴き方として1枚目から聴くのがおすすめだと言われたので1枚目から聴いていたけれど、最終的に一番気に入ったのはSABRINA HEAVENだったな。太陽をつかんでしまった、ヴェルヴェット、メタリック、マリアと犬の夜、ジプシー・サンディー、この辺は順序をつけられないくらい好き。

8. SABRINA NO HEAVEN
 THEE MICHELLE GUN ELEPAHNT

ハマったきっかけだったミッドナイト・クラクション・ベイビー、CD音源でも聴いたけれどMステの音源とほぼ変わらない歌唱力だったのね…。このEPも全曲好きだけれど、ミッシェルが終わってしまう予感というか空気感が強くて、曲は激しいのに寂寞を感じざるを得ない。

9. Girl Friend
 THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
Girl Friend

Girl Friend

Amazon

前に別の記事でも書いたしほぼ感想は変わっていないから繰り返しになるけれど、多分ミッシェルの中で一番好きかもしれない曲。ミッシェルが終わる、というバンドの背景の側面でも感じる部分はあるけれど、それを抜きにしてもこの曲のチバさんの歌詞とボーカルの魅力はずば抜けていると思った。自分が歌詞重視で聴くからってのもあるだろうが。

10. Brand New Day
 Sting
Brand New Day

Brand New Day

  • スティング
  • ポップ
  • ¥1222

とにかく面白い曲の多いアルバム。A Thousand YearsとかGhost StoryみたいなStingらしい綺麗な曲、Tommorow We'll See、Brand New DayみたいなSting節が強く出た曲もありながら、Desert Roseはどこかの民族音楽?を取り入れていたり、Perfect Love...Gone Wrongはフランス語のラップが入っていて、決して流し聴きをできないアルバムだった。これ聴きながら夏休みの院試勉強ずっとやっていたので、もしかしたら勉強効率悪かったかもしれない。飽きがこない曲ばかりだから長時間やれたってのもあるのでプラマイ0…?

11. 9
 Damien Rice
9

9

友達との待ち合わせまでの時間潰しにDisk Unionをぶらついていてなんとなくジャケ買いしたアルバムだったけれど、ここまで当たると嬉しいものがあるね…。Elephantのオルタナ的な盛り上がりはいつ聴いても感動する。

12. kimi wo omotte iru
 Kurayamisaka

友人から紹介されて借りたアルバム。正直あらすじが決まっているコンセプトCDみたいなものには苦手意識というか、どうしてもキャラ重視で曲が微妙になりがちだから合わないかなぁとか思っていたけれど、全くそんなことはなくて素敵な曲ばかりだった。last danceとかcinema paradisoとかは伊藤真澄さんのユメのなかノわたしのユメを思い出すような、なんだろう、境界の曖昧な淡い色の世界で開かれているお茶会みたいな…。表現が難しい…。ボーカルも演奏もとても好きだし、ボーカルも一つの演奏みたいに他と音と調和していて綺麗だった。

13. さよなら最終兵器
 The Birthday

これも前に書いて繰り返しになるけれど、囚われていた"最終兵器"へのポジティブな別れがキャッチーでロックなサウンドで歌われていて、少しミッシェル時代のブギーと対比される曲にも感じた。永遠への絶望というかある種の諦めから、お前に会えて良かったよ心底なんて言えるくらいにまでの変化、みたいな。最近少しだけ別れというものを受け入れられるようになったのはこのおかげかもしれない。

14. The Getaway
 Red Hot Chill Peppers

最近買ったからまだ聴き込めてないものの、The Longest Wave, Goodbye Angels, Sick Loveとかは前々から名曲だという噂を耳にしていて、実際名曲揃いのアルバムだと思う…。曲名と曲がまだ一致してないけれど、なんかどの曲もレッチリらしさというか個性がしっかりしているのに聴きやすいし、冗長な曲が無くて完成されている。東京ドーム楽しみだなぁ…。

15. Lighter
 CRCK/LCKS
Lighter - EP

Lighter - EP

  • CRCK/LCKS
  • J-Pop
  • ¥1528

ジャズ…?なのかな。展開が予想できない進行に驚かされまくりつつもキャッチーで聴きやすくて、センスが最先端を行っている曲ばかりだった。傀儡が一番のお気に入り。
完全に個人的な話だけれど、このEPを知ったきっかけとかが少し思い出深くて、最後のけじめとして、これを最後にして自分は歩き出そうって決意したもので、傀儡はその経緯と少し一致している部分があるので、年末最後に買って良い締めくくりになった。

 

 

ライブレポ2022高松

BUCK-TICK高松公演行ってきた。感じたこととか感想を少しだけ書き残しておく。結構うろ覚えで曲順とか適当&相当酔っ払っているので後で加筆修正するかも。忘れていることもあるだろうし。

全体を通して

条件が最悪だったというか、

2時間くらいしか睡眠時間が取れていなかった&客のマナーが悪すぎて集中できなかった&一般で取ったから周りがfish tankerじゃなくてノリが悪かった

せいで正直曲をうまく聴けなかったけれど、それでもある種自分との対話(何故気が散ってしまうのか、なんで集中できなかったのか)を曲の合間に何度もできたので、それはそれで面白かったかもしれない。

MOONLIGHT ESCAPE

溢れるほど愛を抱きしめて、悲しみのない世界永遠に、escape…

最近人生の途方に暮れていてこれからどう生きていこうか悩んでいるから、逃げるにしてもどこへ逃げたら良いかわからなくて苦しかった。逃げ出したい、どうしたら良いかわからない。曲にある種の反感を感じていたかも。

舞夢マイム

今の精神状態が刹那的で性的なものに少し嫌悪感を感じているフェーズに入っているので、なんか人間って愚かだなぁって、みんな演じてゴキゲン取って生きてるのかなぁって。最近谷崎潤一郎の鍵と瘋癲老人日記を読んで、性欲への呆れとか嫌悪感みたいなものを感じでいるので、それも相まって眉を顰めるような感覚だった。

RAIN

沢山の人を傷つけてきてこんなにも醜い自分自身、友人とか家族から与えられる優しさとか温もりを素直に受け取れずに困惑して苦しむ感覚、アルコールに溺れる日々、精神的な自傷行為…ここ数ヶ月はこういった感情に満たされていて、ずっとRAINを聴いていたので生で聴いて泣きそうになった。座って曲を味わうことができたのも良かった。

人に傷つけられるよりも人を傷つける方がよっぽど苦しい。なんかこの22年間の人生、世間的にはきっと短い年月だけれど、色々なことがあったことをしみじみと感じた。君を悲しませるつもりじゃない、そうじゃないのに。

どうして傷つけてしまったのかな。

さよならシェルター

あっちゃんがずっと頭を抱えて苦しそうで。争いたくもないのに人と人が争うなんて狂ってる、おかしいよってやるせない。

鼓動

なんで生きているのか、何故生まれたのか。ライブの前に法事があって、今の環境とか人間関係はある種自分で選んでいない、受動的なものでしかない、なんてお坊さんが言っていて。生まれさせられたこの世界でどう生きれば自分を納得させられるのかわからない。母性への反感と甘えたい気持ちと、なんだかここ数年ずっともどかしい。生まれてきたくなかった、生まれてきてしまった、あの時死ねば良かった?けれど愛されているなら生きていたいなんて願ってしまう。悲しいことは何もないなんて嘘で、この世界は悲しみに満ちているけれど、でもその歌詞が優しくて、決して無責任な慰めではなくて。あー、生きるのって死ぬほど難しいね。酔っ払っているね。

あと、純粋に最後のギターソロの電子楽器がすごい良かった。

JUPITER

生で聴けたのはもしかしてDIQ 2017以来…?BUCK-TICKを知ってすぐくらいに好きになった曲だから思い入れ深かった。今になってもっと曲を集中して聴きたかったと後悔。

Villain

バックの映像、溶けているような顔が"お前"を責め続けていて、最後に顔が歪んでいく演出が格好良かった。多分自分が好きな世界観なんだろうな。

Alice in Wonder Underground

今井さんの衣装の可愛さに気づいた曲。スカートお洒落でかわいい。

冬になりそう。もう冬?

なんだかんだ2ヶ月くらい放置してた。特に書くことも無いけれど、日記。

近況

大学の学園祭に一日参加してきた。軽音系サークルの辺りでぶらぶらして、良さげなライブがあれば後ろの方でノらせてもらった。相当レベルの高いバンドをいくつも聴くことができて、久し振りに心の底から夢中になることができた。お金払いたいレベルだよ、あれ。

4年生にもなると運営している学生は大体年下になる訳で、歳としてはせいぜい3歳とかしか変わらないのだけれど、エネルギーというかキラつき、ギラつきが全然違って、圧倒された。自分が持っているものを当たり前に持っていて、その上でさらに他のものも持っていて、輝いていて、素敵だった。けれど、コンプレックスが抉られた。あとは、自分が手放した人のことを思い出したりとか(もう1年半も経っているのにね)、時間の不可逆性、もう2度と戻ってこないもの、手に入らないものを痛感したりして、まあ、病んだ。

自分が今いる状況について考えることが増えて、さっき割と上手く言語化できた気がしたから書き残しておきたいのだけれど、結構クサイ表現で、しかも文字にすると意外と書きにくいかもしれない。書き散らそう。

ずっと霧の中にいて、ぼんやりした光が見えた気がして、その方向にえっちらおっちら躓いたり転んだりしながらなんとか辿り着いたのだけれど、そこには求めていたものは何も無かった。今はとりあえずそこにいるけれど、これからどうしたものか、周囲の霧の中で進む方向を考え中、そんな感じ。光に辿り着くまで数年かかった。けれど、別にこの期間に後悔はしていない、と思う。色々乗り越えてここまで来なかったら、ここに何も無いってことは知り得なかったから。こんなもんか、ってわからなかったから。ただ、これからどうしようか、どこに進むか、途方に暮れている。

アカデミアで生きる将来は全く見えなくなった。かといって何かしたい訳でも、何をしたら良いかも分からない。どうしよっかなー、って普段なら楽観的に考えられるけれど、色々重なって病んでいる時は無理だね。そんな近況。

最近聴いてるやつ

プレイリスト代わりに。

I'm Insane

I'm Insane

投げやりなのに助けを求めている感じが良い。If I ran away today, will you pull me back tomorrow? 自分には、連れ戻してくれる人は居るのか。なんて、この前幼馴染的な人と話して、連れ戻すって言って貰えて、他人に期待しないとか格好つけて言っていても、結局友だちに支えられて生きているんだと改めて感謝した。

勿忘草

勿忘草

369-ミロク-

369-ミロク-

病んでいるときには病んでいる歌詞。いつものルーティーン。戻らないものを追い求めてしまう感情も、永遠の愛なんて狂気の沙汰だと嘆く気持ちも、今の気持ちに合っている。今は鑑賞の音楽よりも共感の音楽が欲しい。

謝肉祭-カーニバル-

謝肉祭-カーニバル-

この前の横アリで聴いたときから癖になっている。曲を聴いている時だけは、今まで色んな人を傷つけてきた自分を、許すでもなく責めるでもなく、ただ事実として受け止められる気になる。

さよなら最終兵器

さよなら最終兵器

The birthdayはまだ全然聴けていないけれど、キャッチーで明るくて、最終兵器に別れを告げることは前を向くことなのだと解釈した。バースデイもチバさんもミッシェルも別に詳しくないし、歴史も知らない。けれど囚われていた何かにポジティブな別れを告げられた、ある種の悟りを得たのだと思った。全く理解できないようで、心のどこかで全部わかるような、なんか不思議な曲。

River

River

もうすぐクリスマス。この1ヶ月はこの曲をたくさん聴きそう。

BUCK-TICK 9/23,24横アリレポ

9/23,24に横浜アリーナで2days公演されたBUCK-TICK 2022 "THE PARADE" ~35th anniversary~に参戦してきた。忘れないうちに思い出を言語化しておこうと思う。

全体を通して

とりあえずの感想として、素晴らしかった。35年間活動してきて、全く衰えていないどころか圧倒のパフォーマンスだった。そして、ステージのセット・スクリーンの映像や光の演出等、作り込みが凄まじかった。特に今回は前面と背面に2つスクリーンがあったことで、立体的な演出がされていて、映像技術だけでも見惚れてしまった。初日はアリーナ席の真正面だったので演出を全体的に見ることができて、演出を満喫できたと思う。

一つだけ残念だったのは、音楽ホールではないから仕方がないけれども、音響が悪かった…。ドラムとかベースの音が響いてしまったり、同期の音とかコーラスの音が聴こえなかったりしてもったいなかった。特にILLUSIONとかmemento moriとかはドラム・ベースの音をライブで楽しんでいたので残念。

とはいえ十分素晴らしい公演だった。

メッセージ性の強さ

2日間とも、楽園→REVOLVER→ゲルニカの夜→さよならシェルターの曲順がライブ中盤で固定だったので、反戦の意図を感じざるを得なかった。楽園はシングルバージョンで

テレビでは悲痛な声で まくしたてるメロドラマ
この僕は軽く涙流すふりで目を伏せた

の歌詞が使われている方。それと、初めて聴いたときからずっと聴くのが苦しいゲルニカ

僕はどうだい どうすればいい 愛とか恋だとか歌っている
君はどうだい どう思うかい 誰かが誰かを殺すよ

ここのあっちゃんの歌い方は、とにかくやるせなさをぶつけるような、訴えかけるような、そんな声に聴こえた。
BUCK-TICK反戦曲に感じるのは、演奏するBUCK-TICK自身やそれを聴く我々全員が戦争の凄惨さに目を背けて、幸せに見える世界を生きているのだ、という自覚を叩きつけられる感覚で、我々も罪深い人間なのだという宣告だった。ただ戦争に対して、狂っている、戦争は良くない、と断罪する側ではなく怒りをこちら側に向ける反戦曲だからこそ、自分の中の罪悪感、やるせなさ、呆れ、怒りが疼くのだと思うし、故に聴いていて苦しい。ライブのこの曲順の間は常に頭の中で葛藤がぐるぐると廻っていた。戦争の惨禍に心を痛めずに日々を生きる自身の罪深さになす術がわからずに逃げ出したくなる感情、その感情に嫌悪する自分自身、断罪する側に回れば罪からは解放されるけれど、それはただ赦しを得て楽になりたいだけ、悩むことは戦場の誰かの利益にはなっておらず自己満足でしかない、罪深さを自覚することであたかも高尚な人間になったつもりで実のところエゴでしかないのではないか、とかぐるぐるぐるぐる。ここに書いているだけでも結構気が滅入ってしまう…。暗い気持ちでい続けねばならないという強迫観念と、自分の気の持ちようは別に外界に影響を及ぼさないので無駄だという判断と…これ以上続けても感情を記述できる気はしないから、この辺でやめておく。

インナーワールドからアウターワールド

少し前までは無題を演奏することが多かったけれど、最近はどちらかというとゲルニカの夜が無題とかlong distance callの枠?で演奏されていると思う。後者2曲はどちらも内面の世界を描く曲なのに対して、前者は外側の世界へのメッセージ性が強い曲で、BUCK-TICKのコンセプト自体も中から外へと変遷しているように感じる。あとはsolarisとか鼓動とかHEAVENとか、子供に向けた曲が増えているような気がして、守りたいものができることで生まれる父性というか、この場合は母性というか、そういうものがライブでのメッセージで大きな割合を占めているように思える。メンバーのお子さんに向けての曲という部分もあるだろうけれど、博愛の欠片が散りばめられていて、大袈裟な言い方だけれども、生きていたい、と願いたくなった。2daysとも母と一緒に参戦したので、隣で聴いている母は自分とは違う感じ方をしているのだろうな、とも想像した。

生きていたいと思う 愛されているなら
生きていたいと願う 愛されているなら
ごめんなさい ありがとう

自分の言葉では表現できないから、歌詞をそのまま持ってきたけれど、まさしく「ごめんなさい、ありがとう」の感情で胸が詰まって、鼓動の間は本当に泣きそうだった。悪い音響のおかげで泣かずに済んだけれど。

もちろんインナーワールドの曲もいくつかあって、ADULT CHILDRENでは、白い影絵がバレエを踊る映像が綺麗で、そして影絵が何人も現れて踊りをリピートし出す場面では、子供時代に縛られるアダルトチルドレンの苦悩を感じ取って、美しさと哀しさを見出した。あっちゃん自身もアダルトチルドレンで、多分多くの大人がアダルトチルドレンとして苦しみ続けているからこそ、「あなたは自由」の歌詞で救われて欲しいと思う。

格好良さも健在

ICONOCLASMのイントロから始まったおかげで一気にテンションがマックスまで持っていかれた。久しぶりにやるアイコノの振りはやっぱりライブでやると楽しすぎる。飛び跳ねまくったせいで初日一曲目から伊達眼鏡をすっ飛ばした。
相変わらずのアレ、痺れた。映像が下手なB級ホラー映画より断然怖いし、不気味な曲調がもう最高だった。FISH TANKERの聖歌。
それと、惡の華。2日間ともやったけれど、1日目でヘドバンと腕の振りすぎで肘と膝を痛めたので2日目は大人しく盛り上がった。ライブでの惡の華は格別に盛り上がるしギターソロアツいし、超格好良かった。ちなみに肘は今も痛いし、どうやら筋をやったっぽい。治るのに時間かかりそう。

太もも

舞夢マイム、ROMANCE、太ももをガン見した。美しかった。

細かい点

あとは色々と細かい部分を書いていく。思い出したら追記するかも。

・2日目のREVOLVERの「死神ども地獄行きさ」のあっちゃんの高音の出し方が、若い頃の乱雑な出し方で良かった。最近の高音は技術的で綺麗な声でそっちも好きなのだけれど、乱雑な声がお気に入りなので聴けてよかった。

・2日目のBOYのシンメトリーギターズ、カッコよすぎ。

・tight rope美しかった。何気にライブで聴くのは初めてだったので立て耳して聴くくらい音も声も綺麗だった。

・夢見る宇宙の星空の映像と、solaris、鼓動の映像が宇宙や細胞分裂の様子とかニューロンとか、そういう生命の誕生と科学の奇跡を組み合わせるような映像で素敵だった。

・左前にいたお兄さん、清春さんみたいなビジュアルですごいお洒落で格好良い人だったのに、曲のノリ方が可愛らしくてギャップで萌えた。

・REVOLVERの腕振り、手を銃の形にして突き出すやつ、団結感が楽しかった。曲自体は反戦だから考えるところはあったけれど、ノる時はやっぱり盛り上がるし楽しい。

・NEW WORLDのレーザーと光の演出が凄かった。あと、忘却ではじめメンバーがスポットライトに照らされていて、曲の終わりで白い光に覆われる演出が、まるで光の中へ消えていってしまうようで儚く美しかった。全体的に光が綺麗だった。

・25日朝10時からバイトなの嫌すぎる。まだバイトの準備何もしていない(25日3:21現在)。