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焦燥感

焦ることが嫌いだ。焦るくらいなら遅刻する。走りたくないし余裕を無くしたくない。

自分は焦っている。人生がすぐに終わりを迎えてしまう気がしてしまう。命尽きるその時に何も成し遂げられずに悔やむかもしれない、後悔だらけになるかもしれない、そう思うと今の生き方に疑問を抱いて、悩んで、焦ってしまう。

 

少し前、10代の頃はこの焦燥感から目を背ける手段がわからずに、真っ直ぐに焦っていた。周りの目とか気にせず、悩みをぶつけて、綺麗だと思えたものに感動して、どうにもならないことに悲しんでどん底まで落ちることができた。苦しいことも突き抜けていて、楽しいことも突き抜けていた。

今は変に大人になってしまった。雑多で無駄などうでも良いことで思考を満たせば目を背けられる、感情を動かされずに済むから、世界がモノクロに感じられるけれども、それでも平静を保てるのは楽だから。何かを好きになったり、自分の価値観を変えうる価値ある芸術に触れるのが怖い。感情が動くのは怖い。

 

酔っている時は感情の起伏が鈍る。だから音楽を聴いたり本を読んだり思考を巡らせたり、そういう活動ができる。最近は物思いに耽ることが減った。欲望とか希望を持つのは疲れる。抗うよりも諦める方が何倍も楽だから。けれど、つまらない。音楽を聴くことは楽しい。読書も楽しい。星を見たり風の匂いを感じたり、そういうことが楽しい。感情が動かなければ思ったことをそのまま文章にできる。

素直に楽しいと思えることが難しくなってしまった気がする。感情が動くのが怖くて、感動できない。年を重ねて思考が気づかないうちに複雑になってしまって動けなくなってしまった。多分ものすごく単純な因果関係で動けば良いはずなのに、それが出来なくなっていると思う。焦るなぁ。